Takahiro Izutani

MacPro乗り換え日記

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先日のMacPro購入から少しづつ旧システムからの引っ越しに向けた作業を続けていました。まずはUAD-2のプラグインシステムを旧来のPCI-eボードのシステムからUAD Satellite Thunderboltへ移行することから。新MacProに移行する際に一番厄介だったのがこのUAD-2に関することで、このSatellite Thunderboltがリリースされる前は今までのUADシステムを新MacProに接続するにはThunderboltポート経由でエクスパンションシャーシを取り付けねばならず、さらにはそのシャーシと互換性のあるのがUADの中でもフラッグシップ機のUAD Octo Coreのみだったので、このシステムに新調するだけでMacPro本体が買えるくらいの出費がかさむ状況でした。このUAD Satellite Thunderboltがリリースされたことでようやく取ってつけたような建て増し感もなく、少ない出費でUADプラグインのシステムを移行する状況ができました。

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新MacProのポートはUSB3が4つ、Thunderboltが6つ、Ethernet2つ、HDMIがひとつです。これだけのポートに外付けのドライブやディスプレイやキーボード等全てを繋げなければならず、実は結構工夫が必要でした。まずUSBポートにはキーボードとiLokなどのドングルのハブ、そして外付けの光学ディスクドライブを繋ぐ必要があります。いまの自分の状況だとUSB3を使った外付けのHDDも使う必要があり結局は状況に応じてケーブルを抜き差ししなければなりません。このポートの数の設定は暗に「外付けに関しては全てThunderbolt経由でRAIDを組んで使うべし」と言われている様なもので、自分も今後はそうしていかざるを得ないと思います。しかしながら現時点でThunderboltで巨大なRAIDシステムを組むのはこれもまた結構な出費になり、こういうところが新MacPro移行に関しての大きなハードルになっているところでもあります。今回は外付けにひとつだけThunderbolt接続でSSDケースを使って音源庫として使うことにしましたが、Thunderbolt+SSD+MacProのスピードはやはり半端ないすごさです。今までは曲の中で使うのをためらいがちだったCine SamplesやLASSなどのオーケストラ音源のMulti Setも躊躇なく立ち上げることができそうです。

それと今回はハードだけでなくMacOSXに関してもほぼ5年ぶりにメインの音楽制作のシステムとしては移行することになりました。2009年のSnow Leopard以降にリリースされたOSXは音楽制作という点に関してはプラスに作用する事が何もなく、ただ扱いにくくただメモリを無駄に消費するだけの厄介者だったのでアップグレードすることができませんでした。ですが新MacProではMavericks以降のOSで動かすことが必須なので、これも5年ぶりの新調ということになります。色々な検証と各ソフトやプラグインの動作チェックをしつつ移行して今のところは大きな違和感がなく作業できていますが、新MacPro上においてもオペレートの際に多少の体感上のモッサリ感があります。これはもう受け入れるしかありません。

実際に使ってみておもしろいなと思ったのは新MacProの放熱についてなんですが、この円筒上の形態の上の部分からまさに煙突の様に温かい風が吹き出ていてここから放熱しているんです。最初に上からふわ~っとした熱気を感じた時になんとも可笑しい気分になってしまいました。ハイテクなんだかローテクなんだかよくわからないこの仕組みにやけに愛着が沸いてしまいますw
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小さい植木鉢用の棚におさめてみましたw