一年半近くかけて進めてきたHappy Familyの新作「4037」がようやく無事リリースとなりました。
実はこの話は元々、Cuneiform RecordsのSteve Feigenbaum氏から、USのノースカロライナで開催されているProgDayという野外フェスがレーベル40周年の記念イベントとして行われ、そのスペシャルゲストとしてHappy Familyを招待したいという申し出を受けたことが発端でした。しかし、もしフェスが天候の事情で中止になれば、他の代替となるイベントがなくなるというリスクを懸念し、ライブの話は自重。その代わりにバンド側から「だったらCuneiform Recordsの40周年を祝う新作を作るよ」と提案したのが始まりです。
Happy Familyは2015年のヨーロッパツアー以降、ある意味2013年の再結成後の3年間でやりきった感があり、燃え尽き症候群になってしまっていました。それ以降、メンバー同士もほとんど会うことがなくなってしまっていたのですが、今回のプロジェクトをきっかけに再び集まることが増え、バンドが復活できたのもSteve氏のおかげです。
そしてリードトラックの「Pygmalion」は、10年前、自分の曲のディテールの表現について他のバンドメンバーに対して厳しくしすぎてしまった結果、彼らを燃え尽きさせてしまったことへの自分なりの償いを込めたタイトルでもあります。とはいえ、今回もメンバーにとってはかなり注文が厳しい曲だったようですが......。
とにもかくにも、Happy Family史上初のミュージックビデオとなった「Pygmalion」をぜひ楽しんでいただければ幸いです。