Takahiro Izutani

よいお年を2013

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今年は何よりもバンド活動の復活における前進が大きなトピックでした。2011年に意を決して以来ほとんどリハビリ同然のリハーサルを積み重ね続けてようやく何とか人前で演奏できるくらいの状態にまでこぎつけられました。普段の仕事での音楽の制作では自分とひたすら向き合う孤独な作業の連続ですが、バンドで音を作っていく事によって他のメンバーの成長、挫折、葛藤など全てを含めて変化していく様を受け入れつつ創作していく事で、自分も色々な事を学び気付かされました。

「志のないお洒落な小動物のような」 ものではなく、下手くそでもしっかりと何か聞いた
人の心に突き刺さる力強い音楽を。 そして結束力の強い共同体としてのバンドを作る。


これが再活動の時の決意です。
今年一年でわずか三回のライブですが、何とか当初の決意は形になってきたように思えます。すでに来年に向けての具体的な良い話もいくつかあり、バンド活動に関しては非常にゆっくりとではありますが良い方向に進んでいます。

仕事での音楽制作に関してはいまだに自分が進むべき方向がはっきりとは見えていません。音楽業界、もしくは音楽をコンテツとして必要とするエンターテインメントのビジネスは全ていまは混沌とした過渡期で自分の様な砂粒の様な個人は振り回されて全くどこにたどり着くかわかりません。
この2年ほどは特に停滞気味だったのですが、ようやく今年の中頃以降から新しいお話をいただく事が増え、こちらも来年に向けての新しい展望が見えつつあります。

ということで来年の目標は「記憶と形に残す」です。いつまで今のような音楽に浸った生活ができるかわからない中、来年は自分にとっての記念碑をひとつ作る年にできそうです。

それでは皆様よいお年を。
そして来年もよろしくお願い致します。

イズタニタカヒロ