Takahiro Izutani

イタリアの古楽器 1

ここ三ヶ月ほどの間、イタリアのローマ在住の作曲家Paolo Fontana氏と楽曲制作を進めています。
Fontana氏は同世代ながらまるで自分とは真逆の経歴で、アカデミックな音楽教育を経たのちにイタリアの伝統的な音楽をベースにした作曲活動をしており、また中世の古楽器のコレクターでもあります。(実際に演奏に使用しているのは多分オリジナルではなくリイシューだと思いますが)「どういうものか詳しく知りたい!」 と言うと喜んで山ほど写真を送ってくれました。折角なのでここで全部掲載しておきます。ちなみにこれらの楽器を使って作曲、録音を行い、現在鋭意制作中です。

Chitarrino Rinascimentale
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いわゆるバロックギターというものです。Rinascimentaleとなっているのでルネサンス時代の型なんだと思います。Chitarrinoは音域的にはソプラノでパッと聞きではギターよりもバンジョーとウクレレの中間みたいなサウンドです。

Baroque Guitar
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Baroque Guitarと書いてありましたが多分Chitagllila(キタリーリャ)バロックギターでもアルトの音域の楽器だと思います。

Turkish Baglama (saz)
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バグラマというのはギリシャの古楽器だと思うのですが、トルコのバグラマ=Sazということ見たいです。隣の国なので地域によって微妙に異なる程度なのでしょうかね。

Viola da Gamba French Baroque
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Viola da Gambaはヴァイオリンに似てますが脚で固定して演奏するもので、室内楽向けの楽器のようです。
実際録音データを聴くと音量が小さく、箱鳴りよりも弦の摩擦音で音の個性を出してる様に感じます。

Viola da Gamba Italian Renaissance
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こちらも同じく。Italian Renaissanceということなのでルネサンス期のイタリア製でしょう。

という事で。また写真が送られてきたら第二弾もあるかも?

追加
ブログのアップ時にひとつ載せ忘れていたので追加しておきます。

Egyptian Oud
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バルカン半島から中東にかけても使われる北アフリカの楽器です。いわゆる中近東っぽい弦楽器のイメージそのもののあれです。しかしここまでくるとイタリアの古楽器というブログタイトルには偽りありですねw

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