Takahiro Izutani

2014年9月

茜 -AKANE-のリミックス曲を提供しました。

Brave Wave Musicからリリースされた茜 -AKANE-のニュー・アルバム「茜道中譚 / Journey」に収録曲「Pirika」のリミックスを提供しました。

こちらから試聴できます。


Bayonetta 2の楽曲制作に参加しました。

前作"Bayonetta"に引き続き楽曲制作で参加させていただいたプラチナゲームズ制作の
Wii U™ゲーム"Bayonetta2"がリリースされました。

今回も大量のカットシーンの演出を担当しております。その中から印象的だったシーンをひとつ参考に。来月サントラもリリースされるとのことです。

DugoのアルバムリリースとBrave Wave Produsctionへの参加について。

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この度Brave Wave Productionのチームに参加することになりました。Brave Wave Productionsはゲームミュージックの制作及びゲームコンポーザーのためのレーベル業務を行う会社です。会長のMohammed Taher氏は大の日本のゲームミュージックのファンで、日本のコンポーザーを広く世界中に紹介したいという目的でBrave Waveを立ち上げたそうです。今回僕がチーム参加のお誘いを頂いた際に特に嬉しかったのはTaher氏が僕がかつてDugoのプロジェクトで作った曲を気に入ってくれたことでした。そして来年はほぼ全曲を書き下ろしでDugoとしてのソロアルバムをBrave Wave Musicからリリースすることなりました。

ここでDugoとは何ぞやということについて。

2000年台後半あたりまでは自分の活動はJ-Popのアレンジャーやリミキサーの活動が主でした。そんな中で、職業音楽家としての鍛錬を積みつつも自分自身で新しい音楽を発信していくプロジェクトの必要性を強く感じていた時期でした。そして当時音楽的にも気が合い行動をトモにしていた友人と共同作業を開始しました。

二人がめざした音楽性はプログラミングされたビートを中心としたものでしたが二人共ギタリストだったということもあり、ギターによるテーマを曲の要においてオーガニックで血の通った音楽にしようということでユニット名を模索した結果、言葉の響きの良さからタガログ語で「獣の血」を意味するDugoと名づけました。

ひたすら地道に制作活動を続けていた折に、当時外国人セレブのコンシェルジュ業をしていた友人から「某外資系企業のパーティでドイツの有名DJがお忍びで来日するから遊びに来ない?」と言われ僕らは厚かましくもそのパーティに自分たちのデモをそのDJに渡しに行ったのです。

そんな事がきっかけでそのDJが立ち上げようとしていたレーベルからフルアルバムを出さないかというオファーをもらい、フルアルバム分の曲の制作を全て終えてリリースのためのプロモーション活動の打ち合わせしてるおりに、当時EUで最大規模だったディストリビューターが倒産してしまい、そのあおりをくらって無名の新人アーティストだった僕らのアルバムの扱いなど二の次の扱いになってしまい、最終的にリリース自体を断念する事になってしまったんです。

ところが、その際に契約したドイツのPublishing CompanyがDugoのサウンドを気に入ってくれて各方面にプロモーションしてくれた結果、BMWやその他数社のヨーロッパの企業のTVCMの音楽としてDugoの音楽を使用してもらうことになったり、遂にはアメリカの人気ドラマ「CSIマイアミ3」の劇中音楽として使用してもらえる事になったんです。このことがきっかけで自分はより劇伴音楽に傾倒することになり、その結果としてゲームミュージックの劇伴作曲をメインとして活動するようになっていきました。

いわばゲームミュージックに携わるきっかけとなったプロジェクトが、今回、ゲームミュージックに携わったことで再び新たな陽の目を見ようとしてるという状況になっています。

いただいたアルバムリリースの件は特に規模が大きいプロジェクトというわけではなく、いわば完全に新たなチャレンジという事になるのですが、自分にとっては過去10年に渡る音楽活動を総括する意味合いがあります。是非とも来年、Dugoのデビュー・アルバムで何か新しい感覚を感じていただけるような音をお届けできるようにしたいと思っています。