Takahiro Izutani

2024年8月

Let It Roll 2024

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プラハで毎年開催されている世界最大のドラムンベースフェスティバル「Let It Roll 2024」に行ってきました。日本ではドラムンベースのシーンはあまり盛り上がっていないため、プラハまで行ってようやく大音量の重低音と高速ブレイクビーツの快感に浸ることができ貴重な体験となりました。

会場はプラハ市内から車で約1時間の距離にあるMiloviceと呼ばれる場所の空港跡地で、広大な土地のほとんどがフェスのイベントスペースになっています。入り口からメインステージまで歩いて約3キロほどの距離がありました。ステージは4つのメインステージを中心に、そのほかにも至るところに小さなDJブースやフロアがあり、どこからでもドラムンベースの音楽が流れてきます。その時々の気分やDJに合わせて、音楽を楽しみながら会場を歩き回るといった感じでした。

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自分の場合いろいろなステージを移動しながら楽しんでいたため、iPhoneの万歩計を確認すると、一日の移動距離は4万4千歩、約41キロにもなっていました。来場者は20代30代と見られる若い人が多いのですが、映画「Mad Max」の様なファッションだったり、女性はほぼ半裸のようなコスチュームで踊っている人も多く非常に開放感があり、またとてもフレンドリーで気軽に声をかけあって話ができるような雰囲気でした。

ヨーロッパではオランダやドイツに突出した才能あるドラムンベースプロデューサーが多く、シーンが活性化しています。もともとはUKから発生した音楽ではありますが、特にオランダには大御所のNoisiaや今回Let It Rollに出演していたMefjus, Imanuなど、斬新で複雑かつ緻密なトラックを作るプロデューサーが多く、今のダンスミュージックシーンの中でも最先端を走っているのが、これらのオランダのドラムンベースプロデューサーたちの音楽です。

ドラムンベースの楽しさは複雑で独創的なビートに身体をどう合わせて踊るかという、感覚的な面でのチャレンジにあります。そのビートに合わせて自由に身体を動かすことで自分の創造性が活性化され、頭の中で新たな発想が生まれ、それが後のアウトプットに繋がっていく感覚があります。これが自分がドラムンベースを特に好きな理由です。

一番のお目当てだったCamo & Krooked & Mefjus

90sから活躍してるレジェンド、ED Rush

唯一のライブ演奏だったkimyan law

Netsky 聴きやすくポップで知名度も高いですが割と皆静観してる感じでした。

これも大御所のA.M.C。なんだかんだで一番踊りやすかったです。最終日の一番いい時間帯で実質的なトリです。

女性DJのMandidextrous。ロックっぽいトラックを多くプレイしていて、これもメチャクチャ踊れました。

若手のDisrupta。数小節ごとにトラックが変化する変わったスタイルで常に予想を裏切るおもしろいプレイでした。