Takahiro Izutani

2015年1月

あけましておめでとうございます 2015

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おくればせながら新年のご挨拶になります。昨年はひたすら、再開したバンドのアルバム制作とそれにまつわる事務的な業務と交渉ごとに終始する年になりました。なぜこの期に及んでまだバンド活動などしているのか?自分でも時々不思議に思っていたのですが、一枚アルバムを形にして世に出してようやく気付いたのは「もし今の自分のスキルで、かつて志半ばで挫折したバンド活動を試したらどこまでできるか」という好奇心が自分を動かしていたということです。

自分は最初から職業音楽家をめざしていたわけではなく、ただ漠然と自分の好きな音を作りながら細々と生きていけたらいいとだけ思っていました。そしてどの社会にもうまく適合できなかったからという理由で必死に音楽を作って生き延びているだけの人間です。そしていま、ありがたくも多くの方から頻繁に仕事をいただけているおかげでこんなに自由きままな音楽活動もできる状況にいます。

昨年の具体的な成果として、かつて20代の時に夢見ていたヨーロッパでのライブツアーが今年できることになり、若き日の夢の再現はこれでひとつの帰結をむかえることになります。バンドの活動に関してはこのツアーの後に新たにどういった方向に向かうべきかを決断することになります。

仕事に関しては「どうにか踏みとどまった」という状況です。ですが昨年は多くの新たなビジネスパートナーとも知り合うことができ今年への希望をつなぐことができました。

そして今年はいまさらながら決定的に自分に足りないスキルをいくつか克服したいと考えています。最近本当に痛切に思うのですが、この歳になってもまだ学習しなくてはならないことが多く、また幸か不幸か今それができる状況にあることに呆れながらも心から感謝しています。

この時代に音楽を作る仕事で生き残っていくことはとてつもなく困難なことで、まだまだ自分にはサバイバルするためのツールが不足しています。いままだこのありがたい状況が保てているうちに今年はスキルアップの年にしようと考えています。

皆様本年もなにとぞよろしくお願い致します。

イズタニタカヒロ