Takahiro Izutani

2013年9月

Happy Family ライブ 130916

Happy Family 暴走機関車 Overdrive Locomotive 130916

映画を3本ほど。

IMAX_130909.jpg

この10日くらいで3本の映画をみてきました。

Star Trek Into Darkness 109シネマズ川崎 3D IMAX
こちらは前作がむちゃくちゃ面白かったので期待大でした。冒頭シーンの赤い木の林を駆けまわるシーンが特に臨場感があって良かったです。緻密な描写が3D効果によってうまく強調されてます。アバターでも確か似たようなシーンがありましたが。音楽はオーソドックスというか今の時代にしては古めかしいくらいの正統派のスコアです。この作品は音より映像のおもしろさの方が楽しめました。

宇宙戦艦ヤマト2199 第7章 新宿ピカデリー
昔から宮川泰先生の音楽が大好きな作品です。1章から見続けてきて最終章でようやく劇場に行くことにしてみました。ご子息の宮川彬良さんによるオリジナル楽曲のほぼ完全リメイクがとても素晴らしく、現代的なサウンドで名曲の数々をシネコンの音響で聴けるのがとても貴重な体験でした。作品とは関係ないですが平日の昼過ぎだったにも関わらず観客の95%ほどがぱっと見で40代後半と思われる方でした。あとは連れて来られていた子どもで、いわゆる若者っぽいひとはこの回は皆無。うっすらとは予測してましたがちょっと複雑な気分でした


Man of Steel 109シネマズ川崎 3D IMAX
クリストファー・ノーラン監督絡みの作品なので外すわけにはいかないという事でこちらも3D IMAXでの鑑賞。ですが今回は脚本も監督もつとめていなかったからか、あまりノーランぽくない作品でした。それと要所要所に派手なシーンをぶちかましてあるわりには3Dの効果もStar Trekほどではなかったように思います。
むしろこちらは恒例のハンス・ジマーの音楽がまた強烈で、こちらを体感しに行ったようなものでした。Dark Knight ( 以前にブログでレビューしました)あたりから続くオーケストラでの音響実験的な作風がもはや定番になってますが、もうここまでくると音響兵器ですな。ハッキリとしたテーマはあるもののメロディや楽器での演奏表現によるスコアリングではなく反復するフレーズを音響デザインとダイナミクスで変化させつつ映像にあわせている感じ。そして劇場の大音響で聴いてるにも関わらず、完全にリミッティングされて張り付いたような音でも全く耳が痛くなるような不快さがなかったです。IMAX用のミックスってどうやってるんですかね~。
それと例のドラムオーケストラは作品を見てる間は特にどこで使われてるのは気づかなかったです。技術や音楽性と関係なく著名ドラマーを集めてユニゾンで叩かせるという結構成金趣味的な企画だと思いますが、作品の宣伝やブランディングという意味合いもあるんでしょかね。でもメイキング映像は見応えあります。全員共通のワンタムのセットがカッコいいです。

次回は日本で唯一の3Dサウンドが体験できる平和島シネマサンシャインの Imm 3D sound シアターに行ってみようかと思います。


Man Of Steel Soundtrack - Percussion - Hans Zimmer

Hughes & Kettnerのアンプ

kettner_instagramed.jpg
自宅でのギター録音用に、かつ今後ライブが増えてきそうな事もあってHughes & KettnerのアンプTubemeister36Headを買ってみました。いつもバンドのリハスタで使っている同H&K社のTriamp MK2と比べるとこちらはお手軽バージョンなのですが、ちまたの評判ではさほど音に大差ないとの事だったので今回は持ち運びしやすいこちらにしてみました。
で、結論からいうと音はTriamp MK2とは全然違いましたね。こちらのTubemeisterはLeadチャンネルで歪ませた音はMesa/Boogieを優等生的にした音といった感じです。Boogie自体がそもそも優等生的な音なのでそれ以上ってどうなんだ?という気もします。ですがCleanチャンネルはTriampに遜色ない音。いわゆる「全くクセのないクリーン」な音でギター自体の音をそのまま再現してくれるような感じです。自分はもともと歪んだ音はOKKO Dominatorで作るので、このCleanチャンネルで音作りしてからOKKOで歪ませたところバッチリ!いつものリハスタでの音が再現できました。結局アンプの歪みでなくH&KとOKKOの組み合わせでできるディストーションサウンドが自分の好みだったようです。
H&Kはこのようにクセのないサウンドがキモだと思うのですが、ふと思えば自分の使ってる制作用の機材もメインのモニタースピーカーはTannoy Precision、DAがLavry、Audio I/OがRMEといかにもフラットなサウンドのものばかりです。

キャビネットもCelestion Vintage30が組み込まれたH&Kのものを同時購入しました。このキャビネットは上から下までバランスよく鳴るものですが、今回購入前にTubemeisterのヘッドに色々なメーカーのキャビネットをつなげて試奏してみたら思っていた以上に全然違うサウンドが作れておもしろかったです。EVHのキャビにつなぐと本当にもろにミドルがブーストされたエディっぽいマーシャルの音になったり、Orangeにつなぐとローがスッキリ整理されてミドルが個性的なOrangeの音になったりと。H&Kがバランスがよく、悪く言えば無個性な音ゆえにこういう結果になってるんだとしたら今後12インチ一発入りのキャビネットを色々と増やしていくのはありかなと思いました。何せいまどきはちょっと高価なエフェクター1個分程度の値段で買えちゃうので。

あとはちょっとまた真空管にはまりそうで怖いです。今回はデフォルトの中国製からElectro Harmonixの手軽に買えるものに交換しただけですが、これはハムキャンセルできるような仕様だとの事で非常にスッキリとした音になりました。ちょっとネットで調べただけですが真空管ってもう中国とロシアとスロバキアにしか生産工場がないそうで、Electro HarmonixやGroove Tubesはそれらのラインを確保して発注かけることと、あとは選別が主な仕事なんだとか。それと何十年も前に作られたNOS(New Old Stock)がロシアの工場などにはまだ大量に眠ってるのでそこから状態のいいものを選んでるみたいです。この辺はいかにもマニアの人達が好みそうな分野ですがハマるとキリがないので見なかった事に。

こちらは次回のライブに手持ちで持っていきます。
すごい大荷物なんで雨降ったらやだな~。


Electro-Harmonix, guitar pedal engineers, vintage sound gadgets